ローンが残っている車でも売却は可能注意点はひとつだけ

自動車税の還付

ローン 残っている車 売却
3月末までに売れ!自動車税の還付は罠だらけ

自動車税還付の罠 車の売却を考えているなら3月末までに売ってしまうのが正解。

自動車税は4月1日時点の持ち主が1年分を前払いすることになっているからです。

自動車税には還付があると思っている人もいますが、正式な還付は廃車などの登録抹消時のみに適用される制度。買取店に車を売っても適用されません。

待ち構えているのは罠に近い別の制度です。

買取の場合はリレー方式で受け渡すことになっているが・・・

乗っている車を廃車にする場合は話が簡単です。登録抹消手続きをすれば県から自動車税還付の郵便が来ます。

しかし売却の場合は正式な制度がないため、次の所有者がリレー方式で自動車税も受け継ぐのが慣例となっています。

つまり自動車税45,000円の車を8月に売却したら、自分の負担は8月までの5ヶ月分18,750円のみ。9月以降に掛かる自動車税26,250円は買取店が負担。すでに自分で1年分を前払いしているハズなので、還付金にあたる26,250円は買取金額に上乗せする形で還元されのが一般的。

更にその3ヶ月後に次の買い手が見つかったとしたら、買取店はそれ以降の自動車税を販売額に上乗せして売ります。


自分(18,750円)

買取店(11,250円)

次の買い手(15,000円)


こんな感じでリレー方式で自動車税を引き渡していき、その車の1年間の自動車税である45,000円を3者で負担します。

「なんだ結局還付されるじゃないか」そう考えてしまいますよね?

でも実情を見るとそうでもないんです。本来は査定額に上乗せされるはずの還付金がちゃんと上乗せされていない現実があります。

上乗せしたと言い張れば反撃しようがない現状

買取店は車を買取ったら、本来は自動車税の還付分を査定額に上乗せしないといけません。

でも実際はそのへんは上手く誤魔化されているのが実情です。

買取店「査定額は80万円です」

コチラ「自動車税の還付金も上乗せしてください」

買取店「あっ、その分も含めて80万円です」

こんな感じです。査定額にちゃんと上乗せしてあると言い張られてしまいます。そうなるとコチラとしてはなかなか反撃しようがありません。

せいぜい還付金がいくらなのか問いただすぐらいです。この金額を答えられなければ、「いやいや待ってくださいよ。金額もわからないのに何を上乗せしたんですか」と詰め寄れます。

しかしこうした自動車税の還付問題は買取店にとっては毎回のこと。だから査定士もまず車を見たら頭の中で還付金の計算をします。

「この車は2200ccのセダンか。ならば自動車税は45,000円。現在8月だから7ヶ月分を還付しないといけない。約26,000円だな」

で、金額を聞かれたら「査定額は80万円です。もちろん還付金も上乗せしてますよ。え?還付金の金額ですか?およそ26,000円です」と勝ち誇れます。コチラはぐうの音も出ないと。

私たちに出来ることは3月末までに売ることぐらい

車は3月末までに売るのが正解 査定士は自動車税の還付計算なんて出来てあたり前です。還付金のことを言ってくる客って実はそんなに多くはないのですが、それでもイザという時に備えて自動車税の知識は身につけているものです。

もちろん自動車税の還付金額を答えられないユルい査定士もたくさんいます。どちらに当たるかは運・不運ですね。

金額を答えられる査定士が相手だと、車を売るコチラ側としてはもう反撃のしようがありません。3月末までに車を売ってしまぐらいしか対策はないでしょう。

4月1日以降に売ると自動車税の分だけ損をする可能性大だと考えておきましょう。4月とか5月に売ろうと考えている人は、売却する時期を前倒しすることも検討すべきです

しかし良心的な買取店なら4月5月はむしろセーフゾーンの可能性もあります。自動車税の納付書が送られて来るのが5月頃だからです。まだ税金を払ってない段階なら買取店が納付書を引き受けてくれることもあります。

この場合コチラは4月5月の2ヶ月分だけを買取店に払うだけで済みます。

この方式を採用している買取店って意外とあります。一括査定で複数社に査定してもらうと結構こうした方式のお店を見つけることが出来ます。

そう考えると本当に一番損をする可能性がある時期は、税金を払い終えてしまった直後の6月とか7月あたりかも。

自動車税のことを考えると3月末までに売るのがベストですが、4月や5月になってしまう場合は納付書を引き取ってくれる買取店を見つけましょう。

6月以降になると基本的にもう還付は期待薄です。


軽自動車には還付がない
このページでは車を売るときの自動車税還付の問題をいろいろ紹介してきました。

しかしこれ全部普通自動車の場合の話。軽自動車には関係ありません。自動車税が安い軽自動車にはそもそも還付金という考えがないからです。4月1日時点の持ち主が全額払うことで確定しています。リレー方式で受け継がれたりはしません。

だから軽自動車こそ3月末までに売る意味は大きいのです。4月に売ってしまうと1年分の自動車税を丸損です。

普通自動車の場合は還付の可能性がゼロとは言い切れない面があるけど、軽自動車の場合は完全にゼロ。4月1日時点でその軽自動車を持ってる人の負け。まるでババ抜きのババです。
オマケ:一時抹消の話

最後に一時抹消の話もしておきます。

一時抹消は自動車税の還付金を確実に回収するコチラ側の最後の切り札のようなもの。しかし買取店は嫌がります。本来の査定額にすら影響が出かねません。だから一時抹消を持ち出しての交渉は基本的にオススメできません。

これから書く内容は、自動車税の還付で買取店とモメた場合などに助けとなる知識です。

少し専門的な話になるので普通なら必要ありません。これまでに紹介してきた情報だけで通常は間に合います。トラブルなどで自動車税の知識がもっと必要な人だけ読めばいい内容です。



自動車税の還付は廃車など登録抹消のときだけ発生すると冒頭でも紹介しました。つまり買取店への売却時は還付金が本来は発生しません。その車の4月1日時点の持ち主が1年分を全額負担です。

法律的にはそうなっています。

しかし買取店へ車を売るとワザワザ買取額に還付分を上乗せしてくれます。業界でそのようなやり方が慣例となっているのは、一時抹消という手続きを行う可能性があるから。

一時抹消とは廃車の登録抹消とは違って、一時的に車の登録を抹消しておく措置です。この状態にしておくと自動車税が掛かりません。その代わりナンバーがないし車検もない状態なので公道を走ることは出来ません。

買取店は引き取ってきた車をそのまま売りに出すこともあるけど、一時抹消の手続きをしてナンバーも車検もない状態にしておくことがあります。自動車税が掛からないようにするため。

なかなか売れない車とか車検切れ間近の車は一時抹消にしておいて自動車税を節約します。

そして一時抹消の手続きをすると廃車の登録抹消と同じように、正式に県から自動車税の還付金が支払われます

法的には発生しなかったはずの還付金が、ここに来て突如正式発生という事態に。

こうした可能性があるから買取店はあらかじめ査定額に上乗せという形で還付金を渡すようにしています。こうしておけばもし一時抹消することになって還付金を受け取っても横取りしたことにはなりません。そのための還付委任状を私たちは売却のときに書かされているハズです。

このおかげで買取店はいつでも自由に自分たちに都合のよいタイミングで一時抹消を行えます。

もし還付金を査定額に上乗せしていなかったら、還付金を受け取る権利は客の側のまま。

そうなると買取店に不都合が出てきます。すぐに一時抹消してくれと客に求められるようになるからです。売る側のコチラとしたらすぐに一時抹消手続きをしてくれた方が還付金をたくさんもらえますからね。

こうしたことが当たり前になると、売却と同時に一時抹消が通例の世の中になってしまうでしょう。

しかしそうなると買取店は困ります。手続きが面倒だし、ナンバーがないので試乗も出来ません。車検がまだたくさん残っている車だって一時抹消すると一気に車検切れになるから大損。

こうした買取店の商売上の都合もあって、還付金は査定額に上乗せしておくのが通例となっています。

このページで書いてきたように自動車税の還付金は買取店にいいように誤魔化されているのが現状です。だから自動車税に詳しい人は一時抹消の手続きを今すぐしてくれと交渉します。

そしてこれは買取店とかなりモメる交渉となります。車検切れが目前なら買取店も素直に応じてくれますが、車検が残っているならそのまま販売した方が得。人気車種も嫌がります。並べたそばからすぐに売れていく車なので。

一時抹消する・しないはトラブルの種です。

売る前に自分で陸運局に出向いて自力で一時抹消の手続きをしてしまう人もいます。たしかに還付金を確実に受取るにはこれが一番ではあります。

しかしナンバーがないため引き渡しのとき困ります。レッカー車みたいなものに来てもらわないといけなくなります。当然ながらその費用を買取店に請求され、得なのか損なのかわからなくなります。

だから一時抹消の交渉は基本的にオススメできません。

もし車検切れ間近なら一時抹消をお願いするのはアリです。しかしやっぱり買取店としては感じ悪いですよね。査定額にちゃんと上乗せしたと言ってるのに「還付金は自分で受け取りたい。だから還付委任状も取り交わしません」と聞かない。

査定額アップの交渉そのものにも影響が出てきそうですよね。ならば最初から自動車税の還付は捨てて、本来の査定額アップ交渉に専念した方がいいように思えます。

自動車税の還付にはある種のあきらめが必要です。「査定額に含まれています」という言葉を信じておくのが一番幸せなのかも。

自動車税を還付する義務なんて法的には買取店にはありません。一時抹消の可能性があるから慣例的に査定額に上乗せしているだけです。

自動車税の還付は最初からある程度あきらめておくのが一番気楽です。